
乱読派。
仏人女性学者が自衛隊を文化社会学的に研究した本。参与観察として駐屯地に滞在してのフィールドワークは圧巻。駐屯地を離れる際の壮行会で自衛官に言い寄られた逸話はおかしい。ジェンダー論としても読める書だ。
戦時体制下における日本人が夢見たロボットを扱った傑作ドキュメンタリー。風船爆弾や魚雷を日本人にとってのロボットであり、特攻兵器「回天」や「桜花」もその延長線上にあるものと喝破した著者の視点は見事。
中国における航空戦を中国側から見た書の下巻。米義勇空軍の結成から日本敗戦後に再び起きた国共内戦の終結までが語られる。共産党空軍を訓練したのが元日本軍空中勤務者たちだったことには驚かされる。
中国空軍の黎明期から筆を起こし、内戦や日中戦争など中国の天空で戦われた数々の航空戦を中国側から視点で鮮やかに描き出している傑作。戦史に造詣が深くない読み手であっても、ぐいぐい引っ張る著者の筆力は見事。