静かな連作短篇。「世界は滅ぶよ」って言われたら、案外こんな風になるのかなと思った。短篇Aに登場した人物が短篇Bに顔を出す作りも好き。「滅び」の設定と、一つの団地という舞台で縛ったのが上手い。
小惑星が衝突すると報道されて5年。混乱を経た町は現在、奇妙な静けさに包まれていた。死をもって生を知るという、閉口してもおかしくない程ストレートな題材。中々だったけど、正直ミステリな伊坂さんの方が好き。
最初、重すぎて読めないかも、、と思ったけれど、意外にそんなこともなく。それぞれ違う価値観で過ごし方を選ぶのだけれど、どの話も共感できたりできなかったり。どの短編もさりげなくつながってる。悲しく優しい。