
おちこんだりもしたけれど、私はげんきです。
非モテ京大生の妄想小説。意図的な「私」のクドイ台詞まわしが面白い。もったいぶった言葉の選び方も本作品の魅力。森見登美彦はデビュー作にして傑作を書いた。「ファンタジー・ノベルズ大賞」受賞は伊達じゃない。
交通事故の報道写真をめぐる、被害者遺族とカメラマンの物語。約30年前の小説だけど、今でも「やらせ」「捏造」などメディアや広告のモラルが問われ続けていることもあり、テーマとしての古さはまったく感じない。
中世の不思議な話が一二九も詰まった本。短編・掌編いろいろ。聖書に関係するものも含まれる。幽霊、妖精、魔術師などが出てくるので幻想文学的に読めなくもないが、そんなに楽しくはない。やはり学術文庫ですから。
表紙に惹かれて購入。多くのアンティークショップが紹介されていて見ているだけで楽しい(古臭いのが好きなもので)。近所の店も割と掲載されていたので個人的には嬉しい。もう少し雑学的情報が載ってればいいのに。
アニメーションの監督/脚本家による映画論。映画製作のテクニカルな部分も含めて、読み物として面白い。個人的に本書の肝は、企画や構造のとらえ方・考え方だと思う。下手なビジネス書よりも企画屋の役に立ちそう。
アッという間に読了。ドラッカーは知ってても読んだことないので、入り口として良かった。企画自体も面白い。好みの問題だが、お涙頂戴の展開と表紙や挿絵に「あざとさ」を感じる。そこも含めて企画だとは思うけど。
「サイコ」を観たので再読。素晴らしいインタビュー集。基本は映画作りの話。でも両監督の企画や構成に関するキャッチボールは下手なビジネス書より役に立つのでは?厚い大型本で手軽に読めないから評価は8。名著。
大学生バンドのメンバーを巻き込む謎の殺人事件。登場人物の役割が散漫な感じがする。長い家というコンセプトは面白い。面白いけど、デビュー作だけあって粗削り。でも歌野晶午の構造作りの巧さは最初から光ってる。
湘南の高校を舞台にした青春小説。若い人が薦めてくれて、半分仕事で読んだんだけど、なかなか面白かった。「高校生の自分に読ませたい」という解説の文章に同意。派手じゃないところもいい。エバーグリーンな感じ。